ウェントワース女子刑務所をHuluで見始めて、面白くてシーズン7まで一気見したので振り返り感想を書く。
ネタバレもあるので、まだ見てない方はこちら。
https://imokorori.com/wentworth/シーズン2のみどころ
女子刑務所を主な舞台に、囚人や看守たちの権力争いや絆を描いたサバイバル群像劇。
シーズン1は衝撃的な始まり、そして衝撃的な終わりだった。さてシーズン2のみどころは、
- ビーは娘の復讐を成し遂げるか?
- 新看守長のファーガソンの恐ろしさとは?
この2点に尽きるかなぁ。シーズン1以上の展開だったので感想を書いていく。
キャストの入れ替わりはある?
シーズン2で新たに活躍するキャストは?
一番強烈キャラ!ファーガソン登場
最初は遣り手看守長くらいに見ていたのに話数こなすごとに、
ヤベェ奴じゃん。。。
演じるのはオーストラリアとカナダで女優だけではなく舞台監督もこなすパメラ・レイブ。ファーガソンは字幕で見た方が声色が不気味。
シーズン1から続投だけど情報屋リンダ爆誕
第1話冒頭で看守長に薬の密輸手段を教えたのを皮切りに、フランキーに携帯手配をしたり、ビーに新人の情報を提供したりシモーヌを脅すのを手伝ったり。
看守なのにお金を貰えれば動くリンダ。
利用されやすい看守が多い中、狡猾に渡り歩き、物語を動かす役として面白い看守になっていく。ジャクリーン・ブレナンが演じる。
トランスジェンダーの囚人マキシン
第4話から登場。ビーを助けたシーンでは強さと賢さがあり、その後も偏見に心を痛めながらも立ち向かう姿、フランキーにも毅然とした対応をするなど、かっこよくて一番好きなキャラ。
服役理由は、女装のゲイが好きなマキシンの彼氏が、心は女性のマキシンの髪を切ったことに怒り、そのハサミで彼氏を刺した罪。
複雑だ…
ソクラティス・オットーが演じる。脱獄した時の走り方も女性だった。
何だかやたら目つきが怪しいジェシカ
おどおどした女の子に見えて、男性看守に怪しい目線を送ったり、フレッチャーに拒否られると「あいつは終わりだ」とチャッキーみたいな顔で言ったりw表情の演じ分けがすごい。
絶対本性ヤバイw
妊娠したドリーンに力になりたいと近付き、ドリーンの夫ナッシュを疎ましく思う姿も。自身も子供を欲しがっていることから後々大騒動を起こす。
本人いわく子供への殺人容疑で逮捕されるも真犯人が別で捕まっており、その夫から命を狙われているので身を守る為に刑務所にいるらしいが果たして…。ジョージア・チャラが演じる。
シーズン1から続投だけど悲劇的な役シモーヌ
シーズン1ではジャックスの手下でビーを暴行する場面もあったものの母親として同情的な態度を見せた伏線があり、シーズン2ではその母親心により精神を追い詰められ、最終的にはファーガソンに殺されてしまう悲劇的な人物。アリー・ファウラーが演じる。
とにかく終始ジャンキーなスカイ
薬物中毒の囚人としてシーズン2は大活躍。自傷騒動を起こしたり、落書き事件を起こしたり、屋上から飛ぼうとしたり笑。可愛らしい女の子なのに、本当にジャンキーに見える演技がすごい。キャスリン・ベックが演じる。
その他、ドリーンと恋仲になる男性囚人のナッシュ(ルーク・マッケンジー)、ウィルと付き合う看護師のローズ(キャスリン・ベック)、リズの娘のソフィー(エドナ・サミュエルズ)が登場する。
退場したキャストは?
元看守長エリカ
問題は起きるし、愛人をやんわり断られたし、所長は看守長チェンジしようかなという感じだったけど笑、ビーが刑務所内で起こした殺人事件が恐らく決め手となってクビになったのかな。
あとは、当然だけど殺されたメグとデビー。デビーは序盤でビーの妄想内には登場していた。薬物中毒のトニーは出所したようで面会に現れて元気そうで嬉しかったけど、妊娠検査薬を渡したり銃を手配する役をしたり危ない橋を渡っていたw
ビーの復讐が達成されるまでの紆余曲折
ブレイデン殺害計画は4度失敗
- ブレイデンの職場を特定し夫をけしかけるも我に返る夫
- 夫の性格を分析して誘導し夫が放火するも本人留守
- シモーヌに近付きブレイデンが面会所に来る日に襲撃するも怪我のみ
- シモーヌの母親心を利用して殺し屋の連絡先を掴むもファーガソンが阻止
逆にホルト家により暗殺されかける
新入りの囚人に暗殺者を紛れ込ます
第4話でビーはホルト家から命を狙われていることを知り、新入り3人(若くておどおどしたジェシカ、ジャンキーで松葉杖をついたキャット、トランジェンダーのマキシン)から暗殺者を探すことに。
ビーの頭上に重いミシンが落ちてきたことで力持ちのマキシンを怪しく見せといてか弱そうなジェシカかなと思ったら、一番目立たないキャットに襲われて、
お前かよ!
シモーヌに手を下すよう命令が下る
ビーを殺すよう指示されてしまったシモーヌ。娘が危ないと追い詰められてビーを殺す段取りをしていたところ、薬物過剰摂取に見せかけてファーガソンに殺されてしまう。
これは、フランキーの対抗馬であるビーを死なすわけにはいかなかったからか、それともビーの精神面に影響を与える為なのか。
ついにビーは復讐を成し遂げる
ビーの目的はブレイデンへの復讐ただ一つなので、ファーガソンとフランキーの目的には目もくれず2人を利用して脱獄!ついに復讐を成し遂げた。
作戦をひらめくまでの経緯
- 第2話で病院への搬送時は怪我人は拘束できない規則があることを知る
- 第7話で血友病の囚人から血の凝固剤の存在を知り分けてもらう
- 第8話でドリーンの発言からひらめき、ボス争いで怪我をして搬送後に脱獄することを思いつく。ファーガソンにボスを目指す宣言
作戦までの下準備
- 第9話でファーガソンと結託しフランキーの棟へ移動する
- 意図的にマキシンをフランキーの仲間に入れ自分を殴らせて欺き、マキシンにフランキーを見張るよう指示
- 計画に向けて日々血の凝固具合を観察
そして作戦決行!
- 第11話でジェシカにフレッチャーを誘惑させてカードキーを奪い、武器を入手しフランキーとのボス争いへ。ビーが勝つも自分の腕を切り病院へ搬送、その後脱走
- ビーはリズの施設に送った拳銃を回収。復讐をやめるのか?と思ったら、ブレイデンがニヤリと笑った一瞬を見逃さず射殺
- ビーに一杯食わされたファーガソンは怒り、囚人達はビーを絶賛した
性根から悪だったブレイデンを見逃さなかったビー。ブレイデン役はリーフ・アイルランドが演じる。
実はビーはシモーヌの娘を救っていた!
視聴2周目で気付いたけど、ブレイデンが薬物で殺そうとしていたところビーが押し入ったことで助かった女性はシモーヌの娘カーリーだ!
シモーヌと企んでいた計画は失敗したけど、ブレイデン殺害は遂行されカーリーを助けることができたので当初のシモーヌの目的も果たせた。
シモーヌも安心してるよ…
ビーの暗殺を失敗したキャットは身内が殺されたので、シモーヌの娘も殺害するよう指示があったのかも。それとも、母が亡くなったことでシモーヌの娘もデビー同様に薬に逃げたのかもしれない。
徐々に明かされるファーガソンの狙い
フランキーをボスから下ろそうとする
ファーガソンはビーに同調したり仲間を作れと助言したり、早々にビーを一般棟に戻してフランキーを煽ったり、ビーを利用してフランキーをボスの座から下ろそうとする。
フランキーの弱みである寂しがりな部分を把握し、恋人のキムを別棟に移したり「トップは下る一方」と脅かしビーとの対立を促した。
新入りスアンの体内に入った薬物を取り出さず死なせた出来事もあり、仲間思いの性格とボスとしての立場で苦悩するフランキーの姿が印象的だった。
ファーガソンの狙いはウィルだった!
まず、ヴェラを取り込む
ヴェラを褒めて忠誠心を作らせ、お酒で女子会っぽい空気で近付き(自分は炭酸水w)フレッチャーとメグの関係を聞き出すファーガソン。
ヴェラは母親に馬鹿にされて育ったことを思い返し、母を安楽死させた後は妙に吹っ切れていて、ファーガソンと同じひっつめ髪になり従順な部下となった。
看守内で不可解な出来事が連続で起きて仲違い
最初は反抗的なフレッチャーを辞めさせる為と思っていたけど、実はウィルに恨みがあり、友人のフレッチャーを引き離し、ヴェラとも溝を作らせた。
序盤は、催涙スプレー使用や点呼に応えなかったこと、無実の囚人を過度に疑ったことなどを咎め、フレッチャーをとにかくいじめるのでまぁ嫌な看守長だなぁ…という範囲。
しかし、スキンヘッドの殺し屋を利用しながら、フレッチャーやウィルの家に侵入したり車で轢いたり、シモーヌを殺したことが発覚し、全く躊躇しないやばい女だった。
ファーガソンの過去
第1話から、ドリーンを見つめたり優しかったり、ウィルの過去を問い詰めたり、ファーガソンの過去に関わる伏線が出てくる。
ウィルの退職願を受理しなかったのも、社会的制裁を受けさせたかったのだろう。
ウィルに社会的制裁を与えたいファーガソン
一連の嫌がらせはビーの夫によるものだとウィルは疑い、ファーガソンに報告書を書くよう言われる。この報告書を利用して、囚人との関係があるウィルを辞めさせる名目で、ドリーンに子供の父親はウィルにしろと脅迫。しかし、見事突っぱねるドリーン。
ドリーン、珍しくよくやった!
さらに、ウィルのバイクが何者かに追突されて、逆上したウィルはビーの夫の家に押しかけ車を破壊。実はファーガソンによる犯行で2人の確執を示す証拠を残す為だった。
結局、この確執を基にファーガソンは警察に「ウィルはビーと深い仲で脱獄を助けた共犯者だ」と嘘を吐き、ヴェラもその通りだと証言。その結果、ウィルも警察に確保される。
ウィルの運命やいかに!
ファーガソンの正体に近付いた人々
第7話のフランキー
シモーヌが死んだ時の注射器の薬の色はピンク色だと知ったフランキー。ピンクドラゴンはファーガソンが押収していたことからファーガソンが殺したと本人を追及。
→ファーガソンは密輸の密告者がいるとリズを売って話をそらす。
一番最初にヤバさ気付いたのに!
第10話の所長
ここ最近の問題を集めてファーガソンを解任しようと動く所長。しかし、所長は保護観察官のレイチェルと関係を持っていて、仮出所者のデータを集めて自身が共同経営している風俗に若い美人ばかり横流ししていたことを突き止めたファーガソン。
→ファーガソンは今後理事会で意見が通るよう所長を脅す。
ゲス野郎っ!
第12話のフレッチャー
ファーガソンの過去を知るケリーが別の刑務所に移送となり、フレッチャーが本人に問い詰める。ファーガソンの過去や最近の嫌がらせは全てファーガソンの仕業だと知る。
→ファーガソンに直接追求するフレッチャーはアホ。結局ウィルに危険を伝えられず、口封じに車に轢かれる。
フレッチャーの運命やいかに!
その他いろいろ起こる忙しない刑務所
菜園では2つの騒動が起きる
ドリーンが妊娠する
ドリーンは温室設置に訪れた男子刑務所の囚人ナッシュと恋仲となり、第7話で妊娠が発覚し騒動に。途中で菜園の密輸を知りフランキーに激怒するも、彼氏との逢引を手伝うと言われ引き下がる。やはり自己中心的な性格が分かりやすい笑
ヴェラが妊娠検査薬を見つけて尿検査をして、ドリーンはマキシンの尿を使ったことで結局バレてしまう。尿検査をした時もいろんな思い込みが交差して、よくこんな脚本が思いつくなぁ笑
- ヴェラ「もしかしてフレッチャーとジェシカできてる!?」
- ジェシカ「私が最初に尿検査?ドリーンに協力できない!」
- フランキー「ジェシカが特別扱い?密告者か!?」
- 看護師ローズ「もしかしてウィルとビーできてる!?」
フランキーの密輸の場となり、さらにリズの密告が発覚
薬の取引相手の男囚にフランキーが暴行されそうになり反撃して騒ぎになったことで密輸が発覚する。ピンクドラゴンは死人が出た危ない薬だと知ったリズが看守長に密告。薬を回収したブーマの懲役が延びてしまう結果に。
密告者は自分だと言うリズにショックを受けるフランキー。そしてリズが仮出所した後も報復しようと動くブーマ。リズはビーに巻き込まれて逮捕されたので刑務所に戻ったらどうなるやら…
リズの運命やいかに!
リズの一時的なシャバ生活
メグ殺害の真犯人はフランキーだとビーに伝え(飛んだ爆弾w)、リズは仮釈放。保護施設は、隣人に強盗されたり劣悪な住まい。結局ビーの復讐に巻き込まれてリズは逮捕されてしまうので、自由の身は一瞬だった。
ビーほんとひどすぎるw
リズのおかげでビーの復讐を成し遂げたし、娘を暴行から救って母親らしいことをしたので、物語的にはリズの仮釈放は有意義だった。
シーズン2は終わりの始まり!
ビーの復讐が達成できたことについてはエピローグ、ヤバイ敵ファーガソンについてはまだ状況だけ掴めてきたのでプロローグという感じのシーズン2だった。
フランキーの宣言と共にクイーンビーが誕生。ビーの生きる目的はブレイデンへの復讐だったので、一生塀の中での生活が決まったビーは一体どう生きていくのか。
時折ファーガソンが謎の男性とフェンシングをするシーンがあり、彼女の精神面が今後少しずつ明らかになっていく。ファーガソンとの戦いはこれからなのでシーズン3も見なければとなる展開。
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