ウェントワース女子刑務所をHuluで見始めて、面白くてシーズン7まで一気見したので取り敢えずシーズン1から振り返り感想を書く。
ネタバレもあるので、まだ見てない方はこちら。
https://imokorori.com/wentworth/日本でも人気の海外ドラマ!
女子刑務所を主な舞台に、囚人や看守たちの権力争いや絆を描いたサバイバル群像劇。
キャラクターやストーリの展開が面白くて一気見してしまったので、シーズンごとの感想を少しずつ書いていこうと思う。
ウェントワース女子刑務所ってどんなところ?
想像と違って意外と刑務所内は自由!
囚人同士の部屋は鍵をかけずに自由に行き来できるし、コーヒーを飲んだりテレビを見たり、運動場ではバスケをしたり筋トレをしたり…結構自由。
人権問題もあるし、更生センターなので自立させる目的もあるのかな。自由にさせるからこそいろんな事件が起きるんだけど笑
刑務所内は囚人内のルールが絶対
第1話は新入りのビーと共に刑務所のルールを知ったけど、看守からは非常時には非常ボタンを押すよう言われるも囚人内では押すなと言われたり、麻薬密輸の主犯を吐いたら保護すると看守に言われるも密告しなかったことで囚人達に称賛されたり。新入りとしては、
どっちが正解やねーん!
と空気を読むのが難しい。密告しない方が良いよとアドバイスする初回のウィルは囚人寄りで優しい…。
非常ボタンを押すのも看守への密告も囚人内では重罪扱いなので、無法地帯のようで囚人同士のルールは絶対。
シーズン1は2人のボスが一触即発
第1話の抗争でジャックスは自分の力を示し、第3話ではビーを脅してフランキーにアイロンプレス、第6話でもトニーを利用してフランキーを独房に行かせたり、序盤はジャックスが優勢。
しかし第7話で独房から出たフランキーを暴行する計画が失敗し逆に襲撃され、ビーの娘殺人関与の疑惑もあり、メグ殺害で逮捕され、その間にフランキーはせっせと仲間集め。長年ボスの地位にいたけどその力を弱めていった。
ジャックス不在時はフランキーがアイロン係をしてたけど、ジャックスが戻ってきた後はジャックスがアイロン係。
ボスがアイロン係なんだなw
シーズン1で明かされる囚人達の服役理由とは?
主人公ビーはDV夫への殺人未遂
主人公ビー・スミスを演じるのはニュージーランド女優のダニエル・コーマック。罪状はDV夫への殺人未遂。おどおどした普通の主婦が強い女性に成長していく姿が見所。
ドリーンは自らの過ちでお腹の子供を死なす
第2話はドリーンの過去が出てきた。ドリーンは薬と酒でハイになり事故を起こして流産した後悔により母性が強く、薬物中毒のトニーの娘カイヤを我が子の様に育てている。ドリーン役はオーストラリア女優のシャリーナ・クラントンが演じている。
ドリーンは感情的なキャラクターでイライラする視聴者も多いらしい。シーズン1でも確かにそのような場面が多い。
- ウィルが妻メグを失って正気じゃなくなりドリーンの母性を利用して脅迫、ドリーンはビーを刃物で脅す
- リズが発した人種差別発言で溝ができ、ドリーンはリズのお酒に漂白剤を入れるけど、普通に殺人未遂…!その後リズがドリーンに謝罪、フランキーに口止めされていたとはいえ、自分は漂白剤入れたのに謝罪するリズを責める姿に、
いや、お前も謝れw
- ジャックスからの誤情報を信じてジャックス側についたことも。フランキーを救う結果になったけど、ビーが襲撃されたきっかけにもなっている
でも世話係を任されたり、刑務所内では一応人望もありそう。
フランキーは熱々の油ぶっかけ事件を起こした
第3話はフランキーの過去が出てきた。ファンレターが届くフランキーって何者?と思い調べてみると、恵まれない青少年に関するリアリティ番組で調理を学んでいて、指導者の心無い言葉に怒って熱した油をかけ、その際の映像が動画共有サイトで1億近いビューでバズり、タレント並に人気になった設定らしい。
油はいかんw
フランキー役はポルトガル家系でオーストラリア出身のニコール・ダ・シルバが演じる。フランキーはかっこよくて思いやりがあり知的で、ウェントワースで人気があるキャラクター。たまに見せる泣きそうな顔で笑う表情がとても魅力的。
フランキーは自分と虐待する母を置いて出て行った父を突き放して拒絶してしまうけど、人一倍愛されたい少女の顔が見える演技に感涙。
エリカに焦がれていてエリカと勉強することで高卒認定の資格を取得したり、法律の勉強も始めちゃう。パートナーのキムは遊びなのかい?(キムって苗字じゃない?面白いw)
リズはアル中で義母をトラクターで轢いた
第4話はリズの過去が出てきた。世話係のリズはアルコール依存症。義母の誕生日会の準備が上手くできず、お酒を飲んでトラクターで会場を破壊して義母を轢いたw
ドリーンもフランキーもリズも、
いやいやいやどんな罪状だよw
と突っ込みたくなる笑
看守長エリカと企画した囚人のスピーチイベントで、責任感から飲酒をしてしまいイベントを台無しに。予定されていた仮釈放も取り消されてしまった。
でも錯乱したビーを何度もなだめたり、刑務所内のお母さんの様なキャラクター。オーストラリア女優のシーリア・アイルランドが演じる。
ジャックスは夫を狙った男を殺害
第8話でジャックスの過去が出てくる。夫の為に殺人を犯し、その様子を息子に目撃されている。14年刑務所にいて7年ボスを務めているのでかなり強敵。
でも、刑務所内での力が衰退したり、夫に離婚を突きつけられたり散々。ジャックス役はクリス・マクウェイドが演じる。
看守達もいろいろ訳ありばかり
第1話から衝撃の展開!看守長メグが殺害される!
フランキーの麻薬密輸を一掃するため、看守長メグはボスであるジャックスを独房から出して故意に対立させようと目論んだけど、抗争の混乱の中メグが何者かに刺されて亡くなる。
第1話で早々に退場するメグ役はキャサリン・マックレメントが演じる。死んでからいろいろ出てきて、あまり印象が良くないキャラクター。
衝撃な第1話の終わり方!これは第2話も見る流れ!
ウィルは妻の死以降不安定になって薬に溺れる
ウィルはメグを失ったことにより酒、薬、女に溺れる。第7話でメグは生前に堕胎手術を受けていたことを知りさらに不安定に。
優しい時と不安定な時の演技とで表情が全然違う。演じるのはニュージーランド生まれのロビー・マゴシヴァ・ラモス。
ウィルはジャックスに薬の売人といる写真を見たと言われたり、ジャックスがブレイデンを操っていた証拠を見つけるも、取引として「メグ殺しの犯人を知っている」とほのめかされエリカに報告できなかったり、単純なので利用されやすそう笑
新看守長のエリカはフランキーに惹かれる
エリカの教育プログラムがメディアに取り上げられたことで、囚人達の教育をしている法律家のエリカがメグの後任として看守長に。
法律家だけに人権的には真っ当な事を言ってたりするんだけど、その常識はここじゃ通用しないと言わんばかりの看守達との温度差で空回り気味の場面も。外部からの看守長という感じが出ているキャラクター。
演じるのはリーアナ・ウォルスマンで、「スターウォーズ:エピソード11」のザム・ウェセル役で有名。
エリカにもいくつか綻びがあり、自分が連れてきた男性教師が渡した薬でフランキーが罪を被せられて独房に入れられたけど助けられなかったり、穏やかそうな婚約者がいるけど刺激を求めていて、フランキーの存在が頭から離れなかったり。
フランキーに法学をすすめたことは、今後のフランキーの人生に大きく左右するので感慨深い。
ヴェラの毒母エピソードは胸が痛い
第6話で明かされるヴェラの生い立ち。ダサくて生真面目でなかなか看守長になれないヴェラ。母に化粧が無駄と言われたり、異性交友を妨げられたり束縛を受け続けていた。
フレッチャーと親密な関係になったヴェラだけど、フレッチャーがメグへの殺意や関係を持っていたことを知り、メグ殺害を疑ったことで関係が終わる。演じるのはケイト・アトキンソン。
メグが死んだ抗争はヴェラがジャックスに仕組ませたものでそのことでジャックスに脅されていた。囚人と関わるとろくなことはない。
フレッチャーは軍人時代のトラウマを抱えている
第9話でフレッチャーの過去が出てきた。ビーが娘の死を知った時の泣き声にフレッチャーが動揺。軍人時代に子供を失った母親の慟哭がトラウマになってしまったことをヴェラに打ち明ける。
フレッチャーはウィルを薬物の過剰摂取から助けたり、ヴェラの過呼吸を救ったり、頼り甲斐がある場面も多いけど、メグとの浮気が発覚したり不安定になりやすかったり今後どうなるやら。演じるのはアーロン・ジェフリー。
シーズン1で一番の衝撃はデビー殺害
ビーがジャックスに目をつけられたポイント
どこか芯がありカリスマ性を感じるビーは、ジャックスにとってもフランキーにとっても潜在的に脅威を感じる存在だと思うけど、ことごとく目をつけられることを散々やっていた笑
- 第1話でジャックスからの理不尽な要求にDV夫を思い出して命令に背いた
- 第3話で勝手に仕事の持ち場を変わり、あわやアイロンプレスの刑に
- 第4話でジャックスに子供を使った麻薬密輸を問い詰めようとした
- 第7話でフランキーを暴行する計画を知り、やめるよう説得した
ジャックス自身が刑務所内の権力の衰退、夫に離婚を迫られたり、自分の老いを感じ精神的にも追い詰められていたというのもあったと思うけど。
ビーの娘に忍び寄るジャックスの息子
ビーは娘デビーとの面会日をジャックスに言ってしまい、面会所でデビーとジャックスの息子ブレイデンを引き合わす結果に。
途中でデビーの化粧が分かりやすく濃くなっていて、あー…笑。母がDVに遭っていても父といたのは自分のせいだと追い詰め、孤独を感じて薬物依存。結局ジャックスの指示でブレイデンに殺されてしまう。
最初は傷を持つ者同士で良い方向にならないかな?と思っていたけど、このドラマの過激度を読み間違えていた。
ウィルは薬の売人の店でデビーとブレイデンが一緒にいるところを目撃したことをビーに伝えていれば、ビーが怪我した時にエリカが娘との面会と引き換えに襲撃犯を聞き出そうとしなければ…デビーの孤独は変わっていたのかもしれない。
デビーの死はシーズン1で一番衝撃的で辛かった。このドラマのショッキング加減の上限は取り払おうと決めた笑
デビー役を演じたのはジョージア・フラッド。整った顔だなぁと思っていたけど、めちゃくちゃ美人に成長していた…!
娘が殺されたビーにみんな同情的
ウィルはビーの代わりにデビーの遺体と面会し、「デビーは大切にされていた、安らかな顔だった」とビーに報告。冷たそうな場所でブルーシートに覆われて安置されていて口元も汚れたままだったし、優しい嘘なのかなぁと思った。
刑務所内ではデビーの追悼式をすることに。常識が通用しない場所だけど、子供を利用した密輸がフルボッコにあったり、子供のことには同情的なのも女子刑務所ならでは。ジャックスの手下のシモーヌですらビーに同情して親切に接した。
シモーヌこの前ビーをボッコボコにしたのにw
最終話で怒涛の展開
明かされるメグ死亡の真相
メグ死亡の真相は抗争の最中でフランキーが弾みで刺した事故だった。目撃したリズがビーの為にジャックスに罪を着せる展開に。
シーズン1はメグの殺人事件で始まり、その事件が最終話で表向きに解決(視聴者も真犯人を把握)したので1つのシーズンとしてはスッキリ終わった。
ジャックスが最後にビーを追い詰めた理由とは?
デビーがジャックスの息子に殺されたことを知り、ビーはジャックスを刺して殺害した。
ビーは自分が襲撃されても報復するようなことはない優等生で、ジャックスを刺す1分前にも「私は人を殺すような人間ではないわ」と言っていた。最後にジャックスがビーのメンタルをエグるほどの口撃で追い詰めた真意とは何だろう。
- 味方や打つ手が無くなり策もなく口撃した
- 精神的にでもビーを打ち負かしたかった
- 攻撃される覚悟でビーの本性をあぶり出させ、ビーを終わらせたかった
刺された時は驚いた表情だったので殺されるとまでは思ってなかったと想定して②かな。血を出しながら笑っていたので最終的には③となって「ほらお前もこっち側の人間だろ?」と言わんばかりの笑みだった。
最終回を動かしたのは全てリズだった笑
ボスになりたいフランキーはジャックスへの復讐をビーにけしかけていて、危機感を感じたリズはこれまでフランキーに背いた事がないのにビーの為に動く。
ビーの部屋に仕込まれた携帯電話に脅迫電話があり恐らくジャックスの仕業だとエリカに密告(密告はそもそも御法度)→ジャックスの部屋に携帯を捜索させるよう仕向ける→予め仕込んでおいたメグのブレスレットを発見させ殺人容疑で逮捕させる。
かなり大胆w
リズはフランキーではなくビーの為に動き、ビーの人望はシーズン2以降の展開を予想させた。
シーズン1はプロローグに過ぎない!
シーズン1は衝撃の展開で一旦終わったけど、今までビーの弱みだった守るべき存在が無くなったことや、ジャックスによって潜在的な部分も出てきたことで、もしやめちゃくちゃ最強になるんじゃ…!?という始まりを感じさせた。
実際にシーズン2からが面白いという声も多く、シーズン1はプロローグという立ち位置の様に思う。まだ見てない方はシーズン2以降もぜひ見てみましょう!
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